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薬に代わりとなる野菜をつくる「株式会社いのちの郷」
茨城県でサツマイモやレンコンなどの生産・販売を行う「株式会社いのちの郷」。
代表取締役の高橋直也さんは、農業に情熱を注ぐ経営者だ。
いのちの郷が掲げるテーマは、「薬に代わる野菜をつくる」。
単に野菜を作るだけでなく、“食べることで健康をつくる”という理念を軸に、日々畑と向き合っている。
起業したきっかけは
――起業のきっかけを教えてください。
高橋: 本当に、最初は何も考えていませんでした(笑)。
当時は働き口を探していて、たまたま見つけた“日払い1万2千円、食事付き、住み込みOK”という条件の農業バイトを選んだんです。場所は長野県の川上村。最初はただお金のためでした。
――農業が日雇いだったということを初めて知りました(笑)どんな現場だったんですか?
高橋: 朝2時から夜7時まで働くような現場で、ヘッドライトをつけてレタスを収穫してました。めちゃくちゃきつかったけど、不思議と“辞めたい”とは思わなかったんですよね。自分の手で作るっていう感覚が面白くて。
――そこから独立に至るまで、どんな経緯が?
高橋: 6年間働いたあと、“自分の畑を持ってみたい”と思って独立しました。
3年間は一人で畑を借りて野菜を作り、直接販売して生活していました。
その時に出会ったのが、今のパートナー・富島代表です。“一緒に会社をやろう”と声をかけてもらって、2019年に株式会社いのちの郷を立ち上げました。
どのような農業をしているのですか?

――いのちの郷の事業について教えてください。
高橋: メインはサツマイモです。ただ、レンコンや卵、きくらげの生産もしています。季節ごとに作物が変わるので大変ですが、そのぶん収穫の喜びは格別です。
――農業の方針や理念のようなものはありますか?
高橋: “薬に代わる野菜”をつくりたいという想いですね。
お金のためだけにやっていたら、野菜の味が変わる気がするんです。
本気で人の体に良いものを作る。その気持ちを忘れずに続けています。
――今後の取り組みも進んでいるとか。
高橋: はい、野菜の栄養成分を活かしたエナジーバーや健康補助食品など、新しい形の商品開発にも挑戦しています。“食べることで元気になれる”ものを作りたいです。
茨城で農業を続ける理由は?
――高橋さんは茨城出身ではないそうですね。
高橋: はい。もともとは違う地域出身なんです。
でも、農業を教えてくれた恩師が茨城にいたことがきっかけでこの地に来ました。土地があって、教えてくれる人もいた。それが茨城だったんです。今では完全に“ホーム”ですね。
――茨城で農業をする上で感じることはありますか?
高橋: 課題もありますね。茨城の農地はまとまっていないので、効率的に耕作するのが難しい。でも逆に、それぞれの畑に個性があって面白いです。
経営者として感じた難しさは?

――個人農家から会社経営へ。変化は大きかったですか?
高橋: 大きかったですね。個人のときは自分が失敗しても自分の責任だけで済みました。
でも、人を雇うようになると、従業員の生活も背負うことになる。
それが何よりプレッシャーでした。
――現在の体制はどのようになっていますか?
高橋: 今はいのちの郷単体では私一人ですが、“ありがとうグループ”など仲間の事業と連携して、生産から販売までをチームとして動かしています。人とのつながりがあってこそ続けられる仕事です。
今後の目標を教えてください。
――これから目指していきたいことを教えてください。
高橋: まずは、一緒に働く人たちの給料をもっと上げたい。
その上で、“薬に代わる野菜”というブランドを確立したいです。
レンコンやサツマイモ、卵などを中心に、商品ラインナップを30種類ほどに増やしたいと思っています。
――将来的にはどんな姿を描いていますか?
高橋: “茨城といえば、いのちの郷”と言われるようなブランドにしたい。
茨城の食卓に、僕たちの野菜が当たり前に並ぶ。
そんな日を実現するのが夢です。
起業を目指している人へメッセージを。

高橋: 苦しい時期もありましたが、“自分の信念で動ける”ことが一番のやりがいです。
何を作るか、どう売るか、すべて自分で決められる。
その自由さが、起業の醍醐味だと思います。
自分の信念がしっかりあるなら、迷わず行動してみてください。
道はあとからついてきます。
会社情報
- 会社名
- 株式会社 いのちの郷
- 事業内容
- 農業
畜産業
- 所在地
- 茨城県土浦市穴塚994
- 代表者氏名
- 高橋直也
- 設立
- 2019年8月
- 資本金
- 111万円
- 従業員数
- 2名